無観客開催となったもののテレビで応援する人も多く、SNSなどでも盛り上がりを見せた東京五輪。特に今回新種目として採用されたスケートボードは、メダルラッシュや独特な解説で多くの注目を集めた。かねてから、五輪をきっかけにスポーツを始める子どもは多いと言うが、今回の注目競技はどうなったのだろうか。ポイントは「礼儀作法」だ。
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ストリート、パーク合わせ計5個のメダルを獲得したスケートボード。特に、ストリートの西矢椛選手(13)は史上最年少での金メダル獲得という快挙を成し遂げるなど、若い力が今大会を大きく盛り上げた。
魅力は、その強さだけではない。
着地に失敗してしまった選手に対し、ハグをしたり肩に担いで健闘を讃えたりなど、選手たちのマナーや他の選手のプレーをリスペクトする姿勢も話題となった。その姿に心を打たれ、Twitter上では「最後に選手同士がみんなでハグしているのサイコーだなー!完全に赤子にスケボーさせたい熱が高まっている笑」などと、子どもに習わせたいという声も上がっている。
■五輪人気で嬉しい悲鳴
実際にスクールの状況はどうなっているのだろうか。
東京都内でスケートボード用品の販売やスクールの運営などを行っている施設の担当者は、「ありがたいことに、スクールはもう既にキャンセル待ちになっています」と嬉しい悲鳴を上げた。
「体感としては、去年あたりから人気が高まってきたような気がします。新型コロナウイルス流行の影響で商業施設が休業したりしていたこともあり、外で楽しめるスケートボードやBMXをやりたいという人が増えたのではないでしょうか。そこにオリンピックの話題も続いたので、より人気が上がっています」
なかでも、男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗選手(22)の影響は特に大きいと言い、「堀米選手と同じモデルの板の売上も伸びてきている」そうだ。
スケートボード同様に、新競技として採用された空手も話題だ。SNSでも「空手、ニッポンの武道、かっこいい!子供に習わせたい」、「空手の形子供に習わせたい。お辞儀がかっけぇ!」などの声が上がっている。