昨季は自己最多の31本塁打をマークし、108打点で3度目の打点王を獲得するなど球界を代表する主砲として活躍してきたが、今季は39試合出場で打率.193、4本塁打、13打点と絶不調。チームメートに暴行をふるうという愚行で信用が失墜した。批判の声が殺到し、来季も日本ハムでプレーするか不透明な状況だ。

 だが、最下位に低迷するチーム状況で中田に代わる主砲がいないのが現状だ。後半戦最初のカードとなったソフトバンク戦は3試合連続無得点。野球日本代表の侍ジャパンで東京五輪金メダルに貢献した近藤健介が4番を務めているが、広角に安打を打ち分ける打撃が持ち味で3番が適任だろう。他に4番を打てる長距離砲がいないため、栗山英樹監督が打線の組み替えに試行錯誤している。

 そこで、日本ハムファンから名前があがったのが「筒香待望論」だった。SNS、ネット上では「中田と違って、野球に対してストイックな姿勢で取り組む筒香は若手のお手本になる。メジャーでは苦しんだけど、日本でならまだまだ打てる。横浜高校で一緒にプレーした後輩の近藤もいる。獲得に動いてほしい(原文ママ)」、「筒香、日本ハムに来てくれないかなあ。日本に戻るならDeNAだろうけど、4番を任せられる人間はなかなかいない。中田抜きでチームを作ることを考えた時に筒香は一番欲しい選手だよ(原文ママ)」などのコメントが。

 筒香を取材するテレビ関係者は「生半可な覚悟で海を渡ったわけではないので、本人が納得するまで米国でプレーするのではないでしょうか。なかなか結果は出ていませんが、努力家でチームメートからの人望も厚い。報われて欲しいですよね」と期待を込める。

 パイレーツに入団した筒香はメジャーで輝きを放てるか。来年以降の野球人生を占う意味でも、重要なシーズンになる。(梅宮昌宗)

暮らしとモノ班 for promotion
【フジロック独占中継も話題】Amazonプライム会員向け動画配信サービス「Prime Video」はどれくらい配信作品が充実している?最新ランキングでチェックしてみよう