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 電気自動車企業「テスラ」と宇宙開発企業「スペースX」という世間で最も注目を集め、新たな技術革新を続けるハイテク企業のCEOイーロン・マスクは、過去2人の女性と3度結婚し、いまは3番目の女性グライムスとの間で男の子をもうけている。映画「アイアンマン」の主人公さながらの財力と頭脳を兼ね備えたイーロンが愛した3人の女性について、『TECHNOKING イーロン・マスク──奇跡を呼び込む光速経営』の著者の竹内一正氏が2回に渡り読み解いていく。今回は最初の妻についてだ。

■超多忙なオトコの恋愛事情

 テスラとスペースXを率いるイーロン・マスクは超多忙な日々を送っている。

 テスラの3万5000ドルのEV「モデル3」が量産立ち上げでもたつけば、カリフォルニア州フリーモント工場に飛んでいって製造ラインに入り、工場で寝泊まりしながら問題解決に奔走する。

 スペースXが有人宇宙船「クルードラゴン」を打上げるとなるとロサンゼルス近くのホーソーンにあるスペースX本社の管制室から、フロリダ州のファルコン9の打上げの様子を大きな画面越しに注視し、次々と指示を出す。その時間の合間にはSNSで状況を世界に発信し、そのフォロアー数は約6000万人に上っている。

 NASAを相手に月探査や火星探査計画の大型契約交渉をイーロンは行い、仮想通貨の変動を横目で睨み、人間の脳とコンピュータをつなぐ新技術「ニューラリンク」の開発報告をチェックし、テスラ株の空売りに対しては、SNSで防御策を講じていく。

 これほど多忙な経営者に恋愛をする時間なんかないだろうと世間は思ってしまう。

 だが、イーロンの周りには常に女性の姿があった。

■一度惚れたら、押しまくる

 イーロン・マスクの最初の妻はジャスティン・ウィルソン。イーロンと同じクイーン大学の1歳年下の学生で、小説家を目指していた。書店の本棚を指差し、「いつかここに私の本が並ぶの」と言い切る気の強い女性だった。

 ふたりの物語は、イーロンの一方的な恋心から始まった。ジャスティンの茶色のロングヘアーの魅力だけでなく、小説家になりたいという野心的な性格にイーロンは強く惹かれた。

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ジャスティンの方はどうだったのか…