漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日系 木曜21:00~)をウォッチした。
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特定の病院に所属せず、短期雇用で病院を渡り歩くさすらいの「トラベルナース」。いわば「ドクターX」こと大門未知子(米倉涼子)のナース版だ。
脚本も同じく「ドクターX」の中園ミホだけに、物語自体はものすごく安定感ある老舗の味。
ナイチンゲールを尊敬する熟練スーパーナース・九鬼静(中井貴一)。
大門未知子が「いたしません!」なら、こちらは「(働き方改革、常識などなど)クソくらえです!」と、毎度発する決めゼリフも抜かりなし。
そんな九鬼とタッグを組むのは、アメリカ帰りのNP(=ナース・プラクティショナー。一定の医療行為を実施できる看護資格)・歩ちゃんこと那須田歩(岡田将生)。
仕事はできるがプライド高め、医者に対しても上から目線な彼に、九鬼は言い放つ。「プライドだけがムダに高く感情を制御できない馬鹿ナース。リスクヘッジもできないクソガキです!」
歩ちゃんがキーッ!となるまでがお約束のくだり。なんだこの風呂ずっと入ってられる。そんな適度な湯加減の展開だ。