バンドの解散危機についても率直に話している。

「バンドと結婚ってすごく似ているなあと思って。一度も離婚を考えたことのない夫婦がいないのと同じで一度も解散を考えたことのないバンドもないんじゃないかな。離婚も解散も簡単なことではないし、大変な時期をきちんと乗り越えてきたから今があると思います」

 性教育や自らも装着しているIUS(子宮内に装着する避妊器具)への考え方も綴っている。

「SEKAI N‌O OWARIとして活動してきて、普通の人よりは人に届ける力があると思うので、ここで言わなきゃいけないなという責任感にかられて。エッセイを一つ書くだけで日本が変わるとは思っていませんが、小さな一歩は踏み出せたかなと思います」

(大西展子)

週刊朝日  2021年9月24日号

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