
「党員票は郵送ですから、ほぼ終わった。今、どの陣営も熾烈な国会議員の票を切り崩している真っ最中。『あちらこちらから○○に入れろと電話がきて大変』と相談してきた議員も数人いました。今回は河野氏と岸田氏に、高市氏が加わって三つ巴。3陣営が最後まで争うという総裁選は近年なかった。本当に読めませんね。順当なら、1位が河野氏で過半数にやや届かない45%前後の得票で、2位は岸田氏かな。ドラマはここからでしょう。3位の高市氏の票が河野氏か岸田氏のどちらに流れるか。決選投票は派閥間の駆け引き、引きはがし工作がより熾烈になるでしょう」
各候補者が党員に配っている政策集は、おのおののキャラがよく表れているという。
「河野氏はナルシストで目立ちたがり。政策は改革派を標榜しつつも、実は至ってフツーの内容です。岸田氏は冒頭の手書きの文章からくそマジメで面白味がない。政策は自民党王道です。高市氏は『安倍カラー』『超保守』を前面に出し、資料のデザインまで 昔ながらの自民党です(笑)。野田氏の政策は少し野党的ですね。29日の投票直前に各候補者の最後の演説が行われますが、その内容も結果に大きな影響を与えると思います」(前出の官邸関係者)
29日の投開票では、どんなドラマが見られるのだろうか。
(今西憲之 AERAdot.取材班)