美竹公園では10月25日早朝、公園と周辺の再開発を名目に渋谷区の職員が園内でテント生活をしていた路上生活者を追い出そうとしてトラブルになった。

 そのニュースに接した2ちゃんねる開設者で実業家の『ひろゆき』こと西村博之氏が「区がアパートを用意したのに、公園に残ったホームレスの話しです。『公園しか居場所が無い』とか、すぐにバレる嘘をつくのは、何故ですが?(原文ママ)」などとツイートし物議を醸したばかりだ。

「ひろゆき氏の発言は一見、もっとものようですが、何故、路上生活になったのか?どうして過酷な路上生活を続けているのか? と言う視点と知識、洞察力がないと思います。いつもながら上っ面しか見てない」とイトウさんは手厳しい。

「私だって営業マンをしていた頃は年収が手取りで800万円ほどありました。3年後、こんな生活をしてるなんて思いもよらなかった」。

 5日に新宿で食料品セットを受け取ったのは569人。12日は過去2番目に多い624人。そして19日は622人だった。

「10月に入り、600人超えが常態化しつつあります。このまま年末に向けて物価高が続くと、ますます食料品を希望される方々が増えると思います。質や量は減らしたくないので、ご寄付は大歓迎です」(大西さん)。

 NPO法人やボランティアによる支援や自助努力だけでは、すでに限界が見えている。政治、行政による抜本的な貧困対策と支援が今こそ必要ではないだろうか。

(高鍬真之)

※週刊朝日オリジナル記事

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