対照的に、辛辣な評価が多いのがFC東京・長友だ。イタリアの名門・インテルでレギュラーを張り、日本代表でもワールドカップに3大会連続で出場するなど実績は海外組の中でも抜きんでている。左サイドのスペシャリストとして活躍してきただけに、期待値も高くなる。9月12日の柏戦後に行われた復帰セレモニーで、「11年前の当時を振り返っても相当な野心があったと思うんですけど、今はそれ以上の野心と情熱にあふれています。僕はこのクラブで勝利したいです。このクラブでタイトル獲りたいです。そのために自分にも厳しく、チームメートにも厳しく、高め合っていきたいと思います」と呼びかけ、チームを熱い情熱で引っ張るが、サッカー専門紙の編集者は「全盛期の長友を知っているだけにプレーに関しては物足りない」と指摘する。

「持ち味の豊富な運動量は健在ですが、9月22日の名古屋戦でFWマテウスに何度も突破されるなど、スピードで振り切られる場面が目立つ。攻め上がってのクロスの質も良いとは言えない。本人もプレーの水準に満足していないでしょう。ここから状態を上げていってほしいですね」

 セレッソ大阪の乾は18年ロシアW杯で活躍するなど日本屈指のドリブラーとして、ドイツ、スペインでも活躍。10年ぶりに復帰し、主将に任命されるなどチームの期待は大きい。攻撃のアクセントになるドリブル、絶妙なパスセンスは健在だが、思わぬ形で批判を浴びる事態に。9月11日の札幌戦でキックオフ前に行った「差別・暴力根絶宣言(リスペクト宣言)」で途中で吹き出して笑い声が漏れたため、SNS上で「大事なメッセージを伝えるのになぜ笑うのか理解できない」と批判が殺到。乾は自身のインスタグラムで「ちなみにですが、最初の宣言中に笑ってしまったのは自分で今間違ってしまってる事に気づいてしまって、あっやばいと思って笑っちゃいました。決してふざけてたわけではありません!!すいませんでした!!」と謝罪した。

「海外組」だから優遇されるわけではない。横浜F・マリノスの宮市は攻撃陣に強力なアタッカーがそろっているため、なかなか出場機会に恵まれていない。縦を切り裂く爆発的な加速力は大きな武器だけに定位置をつかみたい。(竹下茂樹)

暮らしとモノ班 for promotion
なかなか始められない”英語”学習。まずは形から入るのもアリ!?