西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」のグラウンドサイズ問題、「現役ドラフト」について語る。
【写真】日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」がコチラ
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プロ野球も長いシーズンが終わったが、11月に入っても侍ジャパンの強化試合は続いている。この試合が終われば、選手にとってオフに入るが、今の時代、体を完全に休める日など数日だろう。動きながら疲れをとっていく。まして来年3月にはWBCも控えているから、主力選手も休む時間は限られてくる。
来年3月に開業する日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」について、11月7日の実行委員会でグラウンドのサイズに問題があるとして議論されたという。新球場ではホームベースからバックネットまでの距離を50フィート(約15メートル)に設定。公認野球規則では同距離は60フィート(約18メートル)が「必要」とされており、規則とは違うという声が上がっている。
新球場は国内初の開閉式屋根付きの天然芝球場で、大リーグの球場をモデルにフィールドと座席が極限まで近づけるように造られている。大リーグでも同距離が60フィートに設定された球場は限られており、ファンがより臨場感を持って観戦できる利点もある。新庄監督も「今、球団の方たちが懸命に対応している状況」とし、「ただ一つ言えるのはファイターズファン、野球ファン、エスコンフィールドに初めて見に来てくれるファンの方たちが一番喜ぶ、そういう気持ちで造った球場っていうのはわかってほしい。俺が子供だったら近くで見たい。近くで見せたいという気持ちがあの造りになった」と説明していたが、なぜ完成間近のこの時期になってクローズアップされたのかだけは不可解だ。