※日々の指数をつみたて額1万円で除算することで口数を計算し、期間合計の口数に最終営業日(2021年6月30日)の基準価額を掛けてベースとなる資産額を算出。基準価額は、休日の場合は前営業日の価額を採用。「毎月末」は30日と31日のリターンを平均化して計算。参照指数を途中で変更した場合、まず、変更年の12月31日時点で保有する口数にその時点の基準価額を掛けて資産額を算出。その資産額を変更した翌年の年初の基準価額で割って口数を再計算し、連続性をもたせた。年率リターンは累積リターンを年数で割った数字。参照したインデックスは次の通り。●日経225…1991年7月~ 2001年12月は「日経平均株価」、2002年1月以降は「日経平均トータルリターン・インデックス」。●S&P500…全期間「S&P500トータルリターン指数」。データ提供:マネックス証券
※日々の指数をつみたて額1万円で除算することで口数を計算し、期間合計の口数に最終営業日(2021年6月30日)の基準価額を掛けてベースとなる資産額を算出。基準価額は、休日の場合は前営業日の価額を採用。「毎月末」は30日と31日のリターンを平均化して計算。参照指数を途中で変更した場合、まず、変更年の12月31日時点で保有する口数にその時点の基準価額を掛けて資産額を算出。その資産額を変更した翌年の年初の基準価額で割って口数を再計算し、連続性をもたせた。年率リターンは累積リターンを年数で割った数字。参照したインデックスは次の通り。●日経225…1991年7月~ 2001年12月は「日経平均株価」、2002年1月以降は「日経平均トータルリターン・インデックス」。●S&P500…全期間「S&P500トータルリターン指数」。データ提供:マネックス証券

■つみたて結果は相場により変わっていく

 クレジットカードつみたての場合は「毎月1日」と金融機関側から決められている場合が多いが、自分で選べる場合は米国株も日本株も“中途半端な日”がわずかながら良いということだ。

 ただ、毎月1日しか選べないときも悲観することはない。20年の長期でも、差は1~2%である。そして今回の壮大な検証も、あくまで「過去は、こうだった」という参考情報にすぎない。

 2018年に同様の検証を行った資料が手元にあるが、今回の検証とは違う結果だった。日本株が「月初の株高」と長年言われてきたが、今はかつてほどではない。

 結局、相場状況により変わっていくものなので、気にしすぎることはないのだ。

AERA Money 2021秋号
AERA Money 2021秋号

◎西尾貴仁(にしお・たかひと)/マネックス証券 マーケティング部。2013年、マネックス証券に入社。主につみたて投資、NISA、iDeCoなど、長期資産形成のための商品マーケティングを担当

(編集・文/綾小路麗香、伊藤 忍)

※『AERA Money 2021秋号』から抜粋