「一部ではマンネリだとの声もありますが、もはや『ドクターX』は水戸黄門のような存在です。このドラマが強いのは、視聴者が録画ではなく、オンタイムで見る世代であること。かなり数字に表れます。第1話の視聴率は15%くらいいけば御の字だと思います。逆に12~13%だとちょっときつい。第1話はご祝儀的な面があって視聴率は高めに出ますが、2話目以降は落ちやすいので、最初が低いと、途中で1ケタになってしまう可能性もある。もし第1話が17~18%を取れば、今後の視聴率はかなり期待できます」

 今年の夏以降、テレビ朝日は視聴率三冠王の日本テレビを猛追している。

「8月と9月のプライム(19~23時)の個人視聴率は日テレを上回りました。プライム以外も、朝のワイドショーの数字がよく、夕方の報道番組も日テレの『news every.』といい勝負をしている。そこに10月からは『相棒』『ドクターX』『科捜研の女』のビッグ3がスタートするので、数字を上げるチャンスです。今クールは、3冠も狙えるかもしれない」(同)

 それだけに、テレビ朝日が「ドクターX」にかける期待は相当なものだ。これまでのシリーズでは大門の恋愛的要素はなかったが、今回は取り入れるという。米倉へのギャラについては「おそらく、今までどおり1話500万円は維持しているはずだ」(前出の芸能界関係者)という。

 前出のテレビ朝日関係者は女優・米倉涼子への期待をこう語る。

「芸能界にはかわいくて、スタイルのいい子はたくさんいるが、米倉さんのようなスケール感、華がある女優はほとんどいない。あのスケール感は海外の女優にもひけを取らない。『ドクターX』はその米倉さんの個性が最も発揮されているドラマなので、今回も視聴率をたたき出してくれると信じています」

 はたして、第1話の評価と視聴率はどうなるか。(AERA dot.編集部・上田耕司)

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