一方、永岡氏を支援する自民党県議はこう意気込む。
「選挙の度に永岡氏は中村氏との差を詰めてきた。公明党が推薦をしてくれたことで、ムードも盛り上がる。今回こそは破りたい」
自民党では東京8区の石原派会長の石原伸晃元幹事長(当選10回)や、熊本2区の野田毅・税制調査会最高顧問(当選16回)ら大ベテランの苦戦が伝えられる。
衆院議長経験者の自民党大物の大島理森氏、伊吹文明氏、立憲民主党では赤松広隆氏らが今回の選挙で引退した。
自民党で20年以上、政務調査会の調査役を務めた政治評論家の田村重信さんはこう語る。
「私も自民党時代、小沢氏や中村氏の姿を横で見てきた。田中角栄の後継者と思っていたが、紆余曲折があった。石原氏や野田氏も一緒に仕事をした。大物たちが苦戦するとは時代が変わってしまったのか。今は野党だが、田中角栄から薫陶を受けた小沢氏、中村氏は政治への執念がすさまじい。勝負は最後までわからないよ」
(AERAdot.編集部 今西憲之)