大きな反響を呼んだ秋篠宮家の長女・眞子さん(30)が、小室圭さん(30)との結婚会見。ジャーナリストの友納尚子さんが、その異質さを語る。
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「誹謗中傷」「謂(いわ)れのない物語」などといった強い言葉から、長年にわたって批判にさらされてきたという強い怒りが感じられた会見だった。
会見の開催理由の一つとして、眞子さんはこうした積年の思いを吐露し、国民の誤解を解きたいという思いがあったという。
「お気持ちは、頑なでした。会見前に小室さんと相談されて書き上がった文書を眞子さんが最初にお見せになったのは、妹の佳子さまだったそうです。結婚後の眞子さんは私人となるので、天皇皇后両陛下に文書の内容をお見せにならなかった。そうまでして訴えたかったのは、小室さんとその家族を守りたいという必死の覚悟だったのではないでしょうか」(宮内記者)
守り抜く固い意思は伝わってきたが、感情が前面に出た言葉は、皇室の慶事にはそぐわなかった。
皇族方にかかわる会見で強い言葉が出たのは、2011年、愛子内親王が学習院初等科4年生のときの校外学習に、雅子妃が山梨県山中湖村まで付き添われた後にもあった。
当時の雅子妃は、皇太子や学校側とご相談されて、不規則登校だった愛子さまが一人で学校に行けるチャンスになるのではないかと付いていかれた。だが、後の東宮大夫会見で、記者から、「今回のお付き添いは、極めつけの茶番ですよ。皇室の尊厳もくそもない」と強い批判がされた。別の記者からも、「付き添いの形があまりに異常です。親が子を思う気持ちはわかるが、東宮大夫からの説明、支える者の方針がなければ“異様な親子”に見える」と、感情的なものだった。
今回の会見で驚くべきことは、強い口調だったのが記者ではなく、眞子さん本人だったことだ。
だからこそ眞子さんに続いて口を開いた小室さんの「眞子さんを愛しております」という言葉も、ややちぐはぐな印象となった。文書回答による母親の遺族年金の不正受給疑惑や皇室利用をしたのではないかという質問に対しても「事実はありません」という言葉のみで物足りないものとなった。