──今作での経験は、アイドルに戻ったときにも活(い)かせそう?

 あー、もう活かされてます。今回のコンサート[※7~10月にアリーナツアー開催]でも、キュンとするセリフを言ったりラブソングを歌ったりするとき、今までは固定観念で恥ずかしいって思ってたのが、だんだん壁がなくなって自然と笑顔になれるというか。すごく生き生き臨めましたね。まさか長年やってきたアイドル活動のほうに新しいエッセンスをもらえるとは。アサヒありがとうって思ってます(笑)。

──共演中のAぇ! groupの末澤誠也さん曰(いわ)く、「お互いシャイ」とのこと。仲良くなれた?

 たぶんそこはスタッフさんにも面白がられてるんですけど、今度ご飯に行こうねっていう話もしましたし、仲良くなれてきてますね。末澤くんは関西で活動されてる方なので、東京にどれくらいいるのかわからないから、自分から誘おうと思って頑張りました。

 人と話すのも盛り上げるのも苦手で、普段は上下関係とかを気にしてあまり距離を詰められないんです。でもお芝居の現場とかでマンツーマンで会ったら、大先輩でも意外と緊張が取れるというか。小さいときからずっとダンスをやってて、年上の人としか絡みがなかったからかもしれないですね。先輩とか後輩とかと会うときは、お芝居の現場で会いたいなって思います(笑)。

──ドラマ主題歌の「彩り」も入った、King & Princeのニューシングル「ツキヨミ / 彩り」の注目ポイントは?

 以前の「ichiban」のときに、アーティストとしてもちゃんとやってるんだぜ、っていうのを知っていただけたかなって思うんですけど、今回はそれを凌駕するぐらいの曲を作りたいねっていう話をずっとしていて。そこはしっかりクリアできてると思ってます。

 ツキヨミは「ichiban」と同じ振付師さんなんですけど、きっと自分たちの頑張りを認めて、より高難易度のものを用意してくださったのかなって。高い壁に挑むほうがメンバーの士気もパフォーマンス力も上がりますし、部活みたいな感じで励めるんですよ。それがKing & Princeでパフォーマンスに長(た)けた作品を作るときの毎回の楽しみなんです。

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