料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「ホクホクさつまいもご飯」。
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子どもの頃、母が作って食べさせてくれた「さつまいもご飯」は忘れられない思い出の味。炊きたてのさつまいものおいしいこと!作り方は簡単なので今夜の献立にいかがでしょうか?
お米は炊く30分前に洗って炊飯器に入れ、2合の目盛りに合わせて水を加えて浸しておきます。さつまいもは皮ごと使うので汚れをよく洗い落とし、厚さ1cm程度の輪切りにし、ひと口大に切ります。切ったらすぐに水にさらして、アク抜きをしてください。
あとは炊飯器に塩、酒を入れて混ぜ、アク抜きしたさつまいもを加えて炊くだけ。調味料にみりんは入れず、さつまいもの甘みを生かしました。
炊き上がったら、さつまいもをつぶさないようにしゃもじでご飯を天地返ししましょう。白いご飯に黄色いさつまいもが映えて食欲をそそります。お好みで黒ゴマをふってお召し上がりください。
余ったら温かいうちにラップに包んでおにぎりにして冷凍すれば、またおいしくいただけます。
(構成/沖村かなみ)
■ホクホクさつまいもご飯
【材料】(2人分)さつまいも1本(約200g)、米2合、塩小さじ1弱、酒大さじ1、黒ゴマ適量
【作り方】(1)米は洗って2合の目盛りまで水(分量外)を入れ、30分ほど浸水させる。(2)さつまいもをよく洗い、厚さ1cm程度の輪切りにし、ひと口大に切る。5分水にさらして水気を切る。(3)(1)に塩と酒を加えて混ぜ合わせ、(2)を加えてご飯を炊く。(4)炊き上がったら、しゃもじで底からご飯を返し、器に盛り付けて黒ゴマをふる。
【ワンポイントアドバイス】さつまいもはひと口大に切って水にさらし、アク抜きしてから米と炊く。
ご飯が炊けたら、さつまいもをつぶさないように底からすくって天地返しする。
※週刊朝日 2022年11月18日号