もちろん、フェイクニュースの内容によっては、ボクの仕事に支障が出てくる可能性もあるから、そうなったら、事務所と相談して、何かしらの対応はすると思う。

 いくら腹が立ったとしても、事務所よりも先に、感情にまかせてボクから何かを発信するということは絶対にないかな。

●フェイクニュースで得する場合も

 ちなみに、これはボクだけが感じていることかもしれないけど、フェイクニュースって100%悪だとは思わない。もちろん、ネガティブな記事の場合は困ることはあるよ。 でも、その逆のニュアンスのものだったら別に良いよね(笑)

 例えば、ボクの場合であれば、テレビなどでした毒舌っぽい発言を、記者が勝手に深読みをして「こんな酷いことを言っているけど、実はクロちゃんの本音は真逆。実は心優しい人なんだ」みたいな内容でまとめてくれていたりする場合がある。もちろん、ボクは、そんな優しさを見せているつもりはまったくないんだけど、なぜか好感度を上げてくれるような記事ができあがっている(笑)。

「親に仕送りしてもらっている」って発言をした時も、ある記事では「あえて自分が悪者になることによって、みんなはこんな風に育っちゃいけないよ。親にはちゃんと仕送りしてあげなさいって、クロちゃんは僕らに教えてくれているのだろう」みたいな書き方になっていた。関係者は語る…みたいな感じでね。

 ここまで書かれると、もう面白い(笑)。

 もしかすると、こんな風に書かれるのは、ボクのイメージが元々あまり良くないからなのかもしれない。ギャップで読ませよう、みたいな意図がきっとあるんだろうね(笑)。

 フェイクニュースは決して良いことではないけれど、たまにこうやって得することがあるのも事実だから、ボクの場合は、これからも、そこまで深くは考えないだろうね。

 好感度を上げてくれる深読み記事、今後も期待しているしん!

(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)

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