東京都議会議長に辞職願を手渡す木下富美子都議
東京都議会議長に辞職願を手渡す木下富美子都議

自己アピールを6分は続け、都議への未練タラタラだった。

 さらに9日に登庁した際、木下都議が議会からの辞職勧告決議を受け入れなかったために、予定されていた委員会が開かれなかったことを念頭にこう語った。

「わたしとしては有権者の方々に選んでいただいたことを最も大切に考え、法律による議員の身分保障は民主主義の根幹であり、4年間の任期を都民の皆様にご奉仕するとの考えのもとで都議を続けたいと申し上げてまいりました。仕事がしたくて、議員継続しているにもかかわらず、仕事をさせてもらえないという現実が、先日の委員会開会質疑で明らかになりました」「理不尽な現実に悩みました」

 記者から「理不尽な現実と言ったが、どのあたりに理不尽だということを感じたのか」との質問が飛ぶと、こう応酬した。

「辞職勧告決議は勧告の決議でしかなく、法的拘束力がないものでございます。議員の身分を失職になる、こうした罪については法律できちっと定めがございます。今回の私の罪が当たるかどうかについては司直の判断を待つところであります。しかしながら、それまでの間は推定無罪、これは憲法でも保障されています」

 記者から「推定無罪ということですが、いまの問題になっている行為は、どのように考えていますか」と突っ込まれると、「法律の専門でもございませんので、最終的な量刑については…」と口を濁す木下氏。

「ご自身のやったことは違法行為ではなかったというご認識でしょうか」と問われると、「最初から違法行為を行ってしまったことについて、認識をいたしております」と慌てて答えた。

 記者に事故が発覚してから雲隠れ中、「どこで何をしていたのか」、「度重なる召喚状が出されたが、どうして無視したのか」などと問われると、こう答えた。

「自宅で様々な危険な状況が生まれた。そのことで自宅に戻ることができず、それ以外の場所で過ごすことになりました。その間、心身の不調に至ったことも含めて、医者にお薬の処方もしてもらった。召喚については、そのような状況で、診断書は手元にありましたが、診断した病院や先生に迷惑をかけることも想定され、提出は見送りをさせていただいた」 

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規範意識が薄かった