AERA Money 2021秋号
AERA Money 2021秋号

テスタ:株って、市場参加者の温度をリアルに感じながらやることが大事だと思うんですね。米国株を真剣にやるなら、アメリカに住んで英語で決算書が読めるような状況をつくらないと。片手間ではダメだ、と思っています。

■銀行に全資産を入れっぱなしのほうが怖い

編集部:お二人は積極的に投資されているわけですが、日本人は預金ばかりで。

テスタ:預金って、今の金利じゃ増えませんよね。僕が学生時代に『少年ジャンプ』を買っていたときは1冊180円でしたが、今は290円前後で、1.6倍になっています。銀行預金にお金を入れっぱなしにしていたら、価値はどんどん目減りしていくのに。本当は、物価が上昇しても損しないものに替えておかないといけないのに。

 投資は怖い、株なんてやめろと言う人がいますが、僕からすれば、銀行に全資産を入れっぱなしにするほうが怖い。もちろん預金ゼロではないですが。

杉原:私は20代の頃、親にも投資のことを秘密にしていました。でも、資産が増えはじめて、「生命保険にはお金を払ってるでしょ。なのに株式投資はどうしてダメなの?」と丁寧に説明したら納得してくれました。

テスタ:杉原さんは最近、どんな株を手がけているんですか?

杉原:いまだにゲーム関連株ばかり取引しているので、去年は「あつまれ どうぶつの森」の任天堂にずいぶんお世話になりました。他にも自分でやってるスマホゲームの株とか。株で儲かっても、ゲーム自体の課金は月1万円までって決めてます(笑)。

テスタ:1万円か、かわいい金額(笑)

(文/安住拓哉 編集/綾小路麗香)

※『AERA Money 2021秋号』から抜粋

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安住拓哉

安住拓哉

出版社勤務を経て2021年に独立。経済関連記事全般が得意。取材・執筆歴20年以上。雑誌の取材記事の他、単行本のライティングも数多く手掛ける。

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