こうした背景があった中で、最近では複数のメディアで同番組から加藤の降板を示唆する報道がチラホラと出てきた。
「『スッキリ』もピーク時に比べると視聴率は苦戦していますし、日テレのエースの水卜麻美アナの離脱に加えて、秋からは番組予算がかなり削られるなどの逆風が吹いています。3月にはアイヌ民族に対する不適切な差別表現も問題になりましたし、今春での番組の打ち切りや加藤さんの降板による番組リニューアルの可能性は高いのではないでしょうか」(同制作会社のスタッフ)
さらに、同局の局員からはこんな証言も。
「今月1日、加藤さんが『スッキリ』の番組内で突然、元吉本の宮迫博之さんの名前を口にしたんです。そもそも、加藤さんと吉本との契約が終了した背景には19年の吉本芸人らによる闇営業騒動の際、加藤さんが同社の上層部を批判した“加藤の乱”が尾を引いているという見方が強い。その宮迫さんの名前を出したことが意味深だと話題になりました」
一方、古巣のフジテレビの経営悪化の影響をもろに受けそうなのが加藤綾子アナである。
フジといえば、先月25日に勤続10年以上で50歳以上の社員を対象に希望退職者を募ることが発表された。
「昔は2000万円だった局員の年収が700万円まで落ちているという記事がネット上でも話題になりましたが、フジでは番組制作費も削られています。功労者としてフリー転身後も良好な関係を築き、『Live News イット!』や『ホンマでっか!?TV』といった古巣の番組に出続けている加藤さんもうかうかとしてはいられません。ここまで来ると局上層部も背に腹は代えられないでしょうしね」(前出の放送作家)
特に「Live News イット!」に関しては、お世辞にも視聴率好調とは言い難い。
「以前から局内では『自局のアナウンサーを起用した方がコストも抑えられるし、将来のエースアナの育成にもつながるのに』といった声がありました。それでも、加藤アナが局アナ時代にスポーツ情報番組の担当をしていたこともあり、今年の東京五輪まではメインキャスターは加藤さんでいくことは既定路線でした。その東京五輪も無事に閉幕し、加えて今年6月に加藤アナは結婚を発表。今後は仕事をセーブするのでは、とも言われています」(同)
去就に注目が集まる“W加藤”に春の嵐は吹き荒れるのか?(立花茂)