昨オフにDeNAから巨人FA移籍した井納翔一は5試合登板で0勝1敗、防御率14.40。戦力にならず大きく期待を裏切ったが、2年契約で総額2億円の契約を結んでいるため、今オフは現状維持の年俸1億円でサインした。また、今季途中に日本ハムから電撃トレードで加入した中田翔内野手は年俸3億4000万円から減額制限を超える1億9000万減となる1億5000万円でサイン。打線強化の起爆剤として期待されたが、34試合の出場で打率.154、3本塁打、7打点と最後まで状態が上がらず。1億以上の減額制限は40%だが、これを上回る56%の大減俸となった。

「確かに高梨が7800万円、井納が1億円、中田が1億5000万円という数字を見ると、高梨の年俸が低く感じてしまう。ファンが疑問を呈するのも不思議ではありません。中田は大幅に下がりましたが、それでも1億5000万円は高額な年俸です。ただ、井納と中田は崖っぷちです。今年結果を出さなければ、戦力構想から外れて『0円提示』になる可能性がある。彼らは危機感でいっぱいでしょう」(スポーツ紙デスク)

 高梨の通算成績を見ると、プロ5年間で263試合登板、7勝8敗4セーブ85ホールド、防御率2.26。年俸1億円を目標に掲げるが、その価値は十分にある。まっさらなマウンドに立つ先発投手、クリーンアップを打つ長距離砲だけではチームは成り立たない。来年もV奪回に不可欠な「縁の下の力持ち」として、左腕を振り続ける。(安西憲春)

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