Perfume、最先端の演出&技術でデータを再構築する【Reframe Tour 2021】地元・広島で幕
Perfume、最先端の演出&技術でデータを再構築する【Reframe Tour 2021】地元・広島で幕

 Perfumeが、全国ツアー【Reframe Tour 2021】のファイナル公演を、2021年12月18日に地元・広島の広島文化学園HBGホールで開催した。

 通常のライブと異なり、MCを一切行わず進行する全員着席スタイルのコンセプトライブ【Reframe】。Perfumeの演出&コレオグラフを担っているMIKIKOによる最先端の演出アイデアと、人間とテクノロジーの関係を探求しながらメディアアートの領域を超えて活動しているライゾマティクスによる最先端の技術で、楽曲、音声、ダンスパフォーマンス、写真、映像、MV、モーションキャプチャー、3Dスキャンなど、これまで蓄積されてきたさまざまなデータを再構築、Perfumeの今のストーリーとして届けられた。

 ライブではまず、PerfumeのこれまでのMVで構成された断片的な映像、アクターズスクール時代のインタビュー映像が映し出され、オープニング演出「Recollect」がスタート。映像が映し出されていた紗幕が上がり、ステージの壁中央からLEDに囲まれたPerfumeが登場すると「DISPLAY」を披露した。

 次に、ステージとリフター上と別々の三箇所に立つメンバーが、頭上の「REC」ボタンが点いた順にそれぞれ言葉や音を発声、これをサンプリングしてビートにし、リアルタイムで重ねていくという演目「Record」。さらに、 “バーチャルシャドウ”という技術を演出に取り入れた「FUSION」や、自走する6台のLEDが曲に合わせてフォーメーションを変えながら3Dデーター化されたPerfumeとリアルPerfumeと共演する「edge」、Perfumeが手に持った小型マーカーの追尾と事前の振り付けキャプチャーデータを元にした投射を用いてダンスにぴったりと合わせたレーザー演出が見所の「無限未来」、そしてやわらかい照明が当てられた紗幕のような薄いカーテンとスモークで幻想的な世界をみせてくれる「Dream Land」と続いた。

 エンドロールの後アンコール的な立ち位置で、今年の夏にリリースされた「ポリゴンウェイヴ」を披露。この楽曲では、先程までの演目からの緊張が解かれたようにPerfumeが笑顔でパフォーマンスし、客席からは手拍子が起こった。

 パフォーマンスを全て終えた後に3人が挨拶。最後にあ~ちゃんが「久々のツアーが楽しいという瞬間がいくつもあって、私たちにとってライブは欠かせないし、ライブで生かされている。みんなの拍手で力がみなぎってくる。この【Reframe】は、特別な緊張感があり、みんなからの想いが何も言わなくても出とんよ。魂のこもった拍手! Perfume辞められん! 何にも変えられん! 震えるほど幸せ」と涙を滲ませて語った。

 また、「地元じゃけぇなんかあるな~と思ってる皆さんもありがとうございました。(広島は)私らの歴史がいろんな街にいろんなとこに詰まってます。この会場も昔、厚生年金会館といって私たちの発表会をやった場所でした。この会場にも私たちの歴史が刻み込まれてます。また広島に帰ってこられるように頑張りたいと思います」と語り、Perfumeとしては約2年ぶりとなる全国ツアーが終了した。

Photo by 上山陽介

◎プログラム
【Perfume Reframe Tour 2021】
2021年12月18日(土)広島・広島文化学園HBGホール
Scene 1. Recollect
Scene 2. DISPLAY
Scene 3. Record
Scene 4. Koe - Interlude
Scene 5. VOICE
Scene 6. Pose - Analysis
Scene 7. Pose - Perspective
Scene 8 Body - Analysis
Scene 9. FUSION
Scene 10. edge
Scene 11. Kiseki - Visualization
Scene 12. シークレットシークレット
Scene 13. Lyric Analysis
Scene 14. 無限未来
Scene 15. Dream Land
Scene 16.ポリゴンウェイヴ(Original Mix)