メロディーレーンは小柄な馬で、340キロ前後しかない。同じ牝馬のクロノジェネシスが470キロ前後だから、その小ささがわかるだろう。しかし19年には菊花賞で5着入賞の実績がある。
穴党の小田記者が本命視するのは、人気薄のディープボンドだ。
「凱旋門賞で大差の最下位に負けたこと、中山競馬場での皐月賞と金杯で大敗して中山実績がないこと。これが嫌われて人気がないんですね。でも凱旋門賞は馬場が合わなくてレースをしなかっただけで、消耗もしていないでしょう。皐月賞と金杯は2000メートルで、この馬には距離が短すぎました。今年は阪神大賞典(3000メートル)で1着、春の天皇賞(3200メートル)で2着しています。2500メートルなら面白い。もう一頭、気になるのがステラヴェローチェ。道悪巧者なので冬の中山は合うはずですし、距離もいい。本命にすることも考えています」
2強か、波乱か。コロナ禍の有馬記念。なんとかたんまり儲けたい。(本誌・菊地武顕)
※週刊朝日 2021年12月31日号