■聖子「紅白出場」で荒れる可能性
沙也加さんの家族や知人にまで誹謗中傷は広がっている。母の松田聖子は、執筆時点では大晦日のNHK「紅白歌合戦」への出場の可否が明らかにされていない。NHKサイドは「聖子さんサイドのお気持ちを最大限に尊重していく方針」としているが、出場する可能性が高いとも報じられる。民放関係者はこう見る。
「今年の紅白は、出場歌手が弱いと言われています。50回連続で出場していた五木ひろしさんや桑田佳祐さんも出ないし、高齢者が楽しめそうにない。松田聖子さんがもし、出場するとしたら、それは目玉になりますよ。だからNHKとしても、何とか出演してもらいたいというのが本音では」
もし、出場するとしたら何の曲を歌うのか、ということもネット上では話題になっている。
「聖子さんは、沙也加さんが亡くなった当日18日夜のクリスマスディナーショーをやり切っているんですよ。娘への思いを胸に歌うのでしょうね。生の聖子さんを見たいというムードが高まっています。ただし、瞬間視聴率は意外や、聖子さん以外の出場歌手が高いということはあるかもしれません。そんなことを含めて紅白の話題が加速する。生の聖子さんを見たいと、紅白ばかりではなく、来年以降の聖子さんのディナーショーなども客で一杯になると思いますよ」(前出・民放関係者)
前出の碓井氏はこう話す。
「聖子さんが紅白に出たら出たで、彼女の一挙手一投足をやり玉に挙げ、叩く人たちが現れるでしょう。ネットが荒れる可能性は含まれています。とはいえ、ネット社会は罪深いですが、今さらネットのない時代にも戻れません」
結局、生き残った者が責められるのは世の常なのか。その上で、こう警鐘を鳴らす。
「投稿を書いて、ポーンとキーボードを押す前にちょっと一拍置こうよと言いたい。あなたが投げつけようとしている言葉を、そのままあなたが受けたとしたらどんな気持ちになるか、ということは考えてもらいたいですね」
(AERAdot.編集部・上田耕司)