
それにもかかわらず、奨学金は「自己責任」で解決すべきとされています。私たちは、奨学金問題は日本社会が抱える問題であり、社会的に解決すべき問題ととらえ運動を開始しました。
まずは救済制度の拡大です。年内に、この間に集めた3万筆超の署名を国やJASSOなどに提出し改善を求めていきます。将来的には借りている奨学金の債務帳消しと、学費無償化と給付型奨学金の拡充を目指します。
奨学金という名の負債を負わせ若者の未来を閉ざすことは、社会の将来を閉ざすことと同じです。若い世代が集まるこのプロジェクトを通して不公正を問い、より公正な社会システムを求めていきたいと思います。
(編集部・野村昌二)
※AERA 2022年10月31日号より抜粋