ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、猫のモカちゃんとラテちゃんです。
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モカとラテは3歳の保護猫姉妹です。病気療養中だった夫がどうしても引き取りたいと言いだし、ペット不可のマンションだからと反対しても強引に迎えてしまいました。その頃は、3年近く続いていた夫の闘病で、夫も私も精神的にかなり疲れていました。
でも、何をしても可愛い子猫たちを見ていると、気持ちが楽になり、癒やされるとはこういうことなんだと実感しました。
夫が逝ってしまったのは猫たちの2歳の誕生日の3日後、52歳でした。
闘病中とはいえ、まだまだ頑張ってくれると思っていた私は、仕事に復帰してもぼんやりしたり、通勤電車の中で突然涙が止まらなくなったりと不安定な状態が続きました。
ですが、家に帰るとモカとラテに「ご飯! 早く!」と催促され、食後は仲良くペロペロし合っていたかと思うとネコパンチの応酬が始まり、しまいには猫プロレスのゴングが鳴る──。いつの間にか笑っている時間が増えていました。
今年3月に一周忌を済ませた頃から、この子たちと堂々と暮らしたいという思いが強くなりました。