土曜　太平洋側は局地的に「非常に激しい」雨　気温上昇　山では雪崩の危険も

あさって土曜日(26日)は低気圧や前線の影響で、広く雨や風が強まり、太平洋側の地域では大雨となるおそれがあります。気温上昇に伴い、山ではなだれにも注意が必要です。

土曜日　西日本から次第に雨　低気圧や前線付近は雨風強まる

あさって土曜日(26日)は、低気圧が発達しながら日本海を進む予想です。低気圧からのびる前線が通過する影響で、九州など西日本の早い所では、土曜日の未明や明け方から雨が降り始めるでしょう。雨のエリアは東へと移動し、前線の近づく東日本や、低気圧が接近する北日本も、次第に雨が降りだしそうです。低気圧や前線の近くでは雨や風が強まるでしょう。

特に、西日本や東日本の太平洋側では、南から暖かく湿った空気が流れ込むため大気の状態が不安定になる予想です。落雷や突風などが発生したり、非常に激しい雨が降って大雨となったりするおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水・氾濫に警戒が必要です。

気温上昇　山ではなだれの危険　登山計画の見直しを

日本海の低気圧に向かって、南から暖かい空気が流れ込むため、土曜日(26日)と日曜日(27日)は、全国的に4月中旬から5月中旬並みの気温となりそうです。上空3000メートル付近の気温でみても、東北付近まで0度以上の暖かい空気に覆われる予想です。そのため、3000メートル級の山でも、降るのは雪ではなく雨とみられ、積雪のある山ではなだれの危険が高くなります。

きょう(24日)午後4時時点で、東北や北陸、関東甲信、山陰の山では雪が積もっています。気温が上昇する春先、雨が降った後や、気温が上がったときには、「全層なだれ」が多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

命に危険が及ぶ事故にもつながりかねません。登山の予定がある方は、計画の変更や中止も視野に検討なさってください。