
地球上には豊かな風土に恵まれ、風光明媚な景観が広がる場所があります。連載「絶景さんぽ」では四季折々の風景を紹介します。今回は熊本県宇土市の御輿来(おこしき)海岸。
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潮が引くと最大2km沖合まで三日月形の砂紋が出現する海岸。風と波が生み出す砂の景色は日の当たり方によって日中は銀色、薄暮には紫色、夕暮れにはオレンジ色と刻々と変化していく。「日本の渚百選」「日本の夕陽百選」にも選定され、景行天皇が九州遠征の際、美しさに御輿を止め見入られたという伝説が残る。
※週刊朝日 2022年10月7日号