AERA 2022年10月3日号より
AERA 2022年10月3日号より

■「今の自分」がらしい

深澤:もともと、めちゃくちゃ人見知りなんです。すぐ「あ、これはダメだな」と、マイナス思考になってしまう。特に「俺のことを知らないだろうな」という人が多いと、前に出ていけない。

 これはちょっと前の話ですが、「櫻井・有吉THE夜会」に出演させていただいたとき、そんな人見知りの自分が思いっきり出てしまって、一回もしゃべれなかったことがありました。落ち込みましたね。「夜会」は(Snow Manの冠番組の)「それSnow Manにやらせて下さい」と同じスタッフさんが関わっているので、自分が抱える悩みを打ち明けて話を聞いてもらったりしました。

 でも、そのときの大きな後悔と反省があったからこそ、今はだいぶ殻を打ち破って出ていけるようになったと思う。今もネガティブな思いが消えたわけじゃないけど、考え過ぎないことを心がけて、自分からしゃべるようにしたらラクになりました。結局、何事も自分次第なんですよね。自分が変われば周りも変わる。もともとの俺と今の俺は相当違うけど、「今の自分」が、一番「自分らしい自分」だと思います。

――Snow Manの前身となるグループに加入したのは17歳のころ。これまでさまざまな岐路があった。デビューを目指し、試行錯誤しながら長い道を歩き続けたが、「選んだ道は全部間違ってなかった」と感じる。

深澤:昔はけんかもしていました。でも、グループとしてはずっと仲は良かった。後輩たちがデビューしていく中で、同じような複雑な感情を共有できる人って、Snow Manのメンバー以外いない。そりゃ大切にしたい人たちです。でも、だから、仕事の話ができなかった。仕事の話になると少し変な空気になるし、それも嫌だった。お互い「言わなくてもわかるだろ」という勝手な思い込みもありました。

 今思うと、もっと早く話せばよかったのかもしれない。でも、仕事の話ができなかったからこそ、今のSnow Manがあるのかもなぁ、とも思うんです。人生って少しのことで変わっちゃうから。正解は誰にも分からないけど、決断する場面、場面で、きっと正しい方を選んでくることができた気はします。

 そもそも、俺はカッコいい路線でいきたかった人間です。滝沢(秀明)くんとA.B.C-Zの河合(郁人)くんに出会って、滝沢くんに「お前はそっちじゃない」と言われて、仕方なく三枚目をやったから今の自分がある。昔から人に恵まれているし、運がいいんです。なんだかわからないけど、いい方向に進めるんです(笑)。

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