この先の関東地方は、曇りや雨の日が多く、蒸し暑さが続きそうです。9月にかけて台風シーズンが本格化。関東が台風の通り道になることもあり、過去には関東に大きな被害をもたらした台風もあります。今後の台風の発生にも注意が必要です。今一度、大雨や暴風への備えを。
すっきりしない空模様続く
関東地方は、この先は、本州付近に停滞する秋雨前線の影響で、湿った空気が流れ込みやすいでしょう。来週はじめにかけて、すっきりしない空模様が続きそうです。
1日は晴れ間もあるものの、雲が多いでしょう。夕方から雨雲がかかりやすく、北部では激しい雨や雷雨の所がありそうです。
2日は、前線が南下し、関東付近では広く雨が降る見込みです。局地的に雨雲が発達しやすいでしょう。ざっと強い雨や激しい雨が降ったり、雨量が多くなったりすることがありますので、雨の降り方に注意が必要です。
3日から5日にかけても曇りや雨の所が多いでしょう。
6日になると、ようやく南部を中心に晴れ間が戻りますが、北部は雲が多くなりそうです。7日には北部でも晴れる所があるでしょう。
蒸し暑さ続く 朝晩はしのぎやすく
この先は、真夏のような強い日差しは落ち着き、曇りや雨の日が多くなりますが、気温は来週にかけて、平年より高めの傾向です。最高気温は9月1日は各地で30度以上の真夏日で、猛暑日に迫る所もあるでしょう。31日に続き、厳しい残暑となりそうです。
2日と3日はいったん暑さは落ち着き、平年を下回り、30℃に届かない所もあるでしょう。ただ、4日以降は再び、平年並みか高く、32℃から33℃くらいの厳しい暑さになりそうです。湿度も高めですので、蒸し暑くなるでしょう。ただ朝晩の気温は25℃を下回る日が多くなり、少しひんやりとした空気に、秋の気配を感じられるようになりそうです。
9月は本格的な台風シーズン 過去には関東で大きな被害も
これから9月にかけて、台風シーズンが本格化します。平年では、台風の発生数は、8月に次いで9月が2番目に多くなっています。
現在、台風11号が猛烈に発達しながら沖縄付近を進んでいます。さらに台風のたまごである新たな熱帯低気圧も発生しており、日本の南の海上の活動が活発になっています。
9月以降になると台風の進路は、南の海上から放物線を描くように日本付近を通ることが多くなります。さらに日本付近に秋雨前線が停滞していると、前線の活動が活発になり、大雨を降らせることがあります。
まだ記憶に新しい2019年9月には、台風15号が千葉市付近に上陸し、千葉県を中心に大きな被害をもたらしました。暴風による被害が大きく、電柱がなぎ倒されて大規模停電が発生したり、民家の屋根が吹き飛ばされたりなど、予測のできない事態も発生しました。
このように過去の事例から見ても、今後、台風が発生すると放物線を描くように日本付近を通ると、関東が台風の通り道になる可能性もあります。
今一度、万が一に備えて、台風による暴風や大雨への備えを今一度見直しておくようにしましょう。