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台風の影響は、大雨や暴風だけではありません。暖かい空気を運んでくるので、熱中症情報を見ると、来週にかけて「危険」や「厳重警戒」の所が多い予想です。9月になっても、まだ万全な熱中症対策を心がけてください。

9月のスタートも「真夏日」続出

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9月のスタートは、東北南部や関東から西で、厳しい暑さとなりました。

1日木曜14時までの最高気温は、鹿児島県さつま町で34.5℃と、「猛暑日(最高気温35℃以上)」に迫る暑さでした。

福島市は32.3℃と、5日ぶりの「真夏日(最高気温30℃以上)」、東京都心は32.7℃と真夏並みの暑さとなりました。名古屋市は31.9℃と、「真夏日」が1週間続きました。大阪市は31.4℃、広島市は30。4℃と、共に15日連続の「真夏日」でした。

暑さは いつまで?

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この暑さは、いつまで続くのでしょうか?

週間予報の予想最高気温に注目しますと、東海から九州では、2日金曜以降、32℃前後の日が続く所が多いでしょう。大阪市や福岡市では、34℃くらいまで上がる日もありそうです。

東京都心や金沢市は、2日金曜と3日土曜は、最高気温が30℃に届かない予想ですが、来週は30℃を超える日が続いて、暑さが戻るでしょう。

最高気温が40℃近い「体温超え」の暑さではありませんが、9月に入っても、まだ残暑が続きそうです。

残暑が続く 原因は?

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この残暑が続く原因の一つは、台風です。

台風11号は、1日木曜12時現在、「猛烈な」勢力で、宮古島の南約290キロを、1時間に20キロの速さで南南西に進んでいます。衛星画像を見ると、台風の眼がクッキリしていて、台風が発達しているのが良くわかります。

台風11号は、3日土曜から4日日曜頃にかけて北上して、沖縄地方にかなり接近した後、5日月曜頃には東シナ海を北上する予想です。

この台風の北上に伴い、本州付近にも、暖かい空気が流れ込んでくるでしょう。そのため、来週前半は「真夏日」地点が増えて、日本海側では気温が35℃くらいまで上がり、猛烈な暑さの所もありそうです。

熱中症情報を確認すると、鹿児島市・福岡市・大阪市・名古屋市・金沢市では一番上のレベルの「危険」な日もあるでしょう。東京都心や仙台市でも「厳重警戒」の日がありそうです。

9月でも、熱中症対策を心がけてください。

あると便利 熱中症対策グッズ

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暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。

① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。

② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。

③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。

④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。

熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。