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台風14号により、日本列島の広い範囲で、大雨や暴風による災害が懸念されます。日本気象協会では、来週前半にかけての降水量について、解析を実施。20日(火)にかけての48時間雨量の最大値は、宮﨑県、本県、鹿児島県で800mmを超え、中国地方でも過去に観測した雨量の最大値に比べ150%を上回る可能性があります。災害発生危険度が、極めて高まるおそれがあり、河川の氾濫などに警戒が必要です。

台風の予想進路

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台風14号は16日(金)15時現在、日本の南にあり、1時間におよそ15キロの速さで北西へ進んでいます。昨日より発達し、中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45m/sです。

このあと北よりに進路を変え、18日(日)頃には九州南部にかなり接近または上陸するおそれがあります。西日本の広い範囲で大雨や暴風に加え、沿岸部では高潮や高波に警戒が必要です。その後、進路を東向きに変えて20日(火)にかけて東日本や北日本に影響する可能性があります。

48時間予想降水量 800ミリ超の所も

日本気象協会独自の「JWAアンサンブル雨量予測」では、台風14号の影響により、宮﨑県、熊本県、鹿児島県で20日(火)にかけての48時間雨量の最大値が800mmを超えて、既往最大比(※1)150%を上回る可能性があります(※2)。

また、台風の進路にあたる九州北部や中国地方でも、20日(火)にかけての48時間雨量の最大値が400mmを超える予測となっています。特に、中国地方は普段から雨が少ない地域でもあるため、既往最大比が150%を超える可能性があります。

日本気象協会と静岡大学牛山素行教授との共同研究の結果(※3)によると、既往最大比150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があり、災害発生危険度が極めて高いことから厳重な警戒が必要です。

※1 既往最大比とは、解析雨量が1kmメッシュ化された2006年5月以降に観測された雨量の
最大値との比のこと。

※2 既往最大値の集計期間は2006年5月以降のため、2005年台風第14号の大雨は含まれていないことに留意してください。

※3 本間基寛,牛山素行:豪雨災害における犠牲者数の推定方法に関する研究,自然災害科学,Vol. 40,特別号,pp. 157-174,2021.

河川が氾濫するおそれ

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表1は、九州地方、中国地方の国管理河川のうち、河川の流域平均雨量の予測値が計画規模降雨(※4)を超えているものを示したものです。九州南部では18日(日)~19日(月)にかけて、九州北部や中国地方では19日(月)~20日(火)にかけて、国管理河川の大きな河川を含め多くの河川で現状の整備水準を超える規模の雨量が予測されており、氾濫が発生するおそれがあります。

市町村が作成している洪水ハザードマップなどを早いうちに確認し、浸水の可能性や避難する場所・経路等を把握するとともに、避難への備えを行ってください。

※4 計画規模降雨:河川整備の目標とする降雨。この規模の雨が降っても氾濫(はんらん)が発生しないように治水対策が進められている。その降雨量は大雨事例を基に、確率計算により求める方法が一般的で、1/100~1/200確率降雨量としている。

暴風にも警戒

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台風接近により暴風にも警戒が必要です。瞬間風速25m/s以上となる確率は、18日(日)を中心に九州地方の広い範囲で70%を超えています。

また、四国地方や中国地方でも18日(日)夜~19日(月)日中にかけて、所々で50%を超える確率になっています。暴風への備えは早めに済ませるようにしてください。また、交通機関の乱れも予想されます。連休中はこまめに気象情報や交通情報を確認するようにしてください。

最新の情報 どこを見たら 何がわかる?

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最新の「気象情報」を入手するには、テレビやラジオなどの方法もありますが、インターネットで確認する場合、おすすめのチェックポイントが3つあります。

①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。

②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。

③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。