モトリー・クルー、ミック・マーズのツアー引退に関する声明発表
モトリー・クルー、ミック・マーズのツアー引退に関する声明発表
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 40年間以上モトリー・クルーのメンバーとして活躍していたギタリストのミック・マーズが、バンドのツアー活動から引退することがわかった。

 現地時間2022年10月27日、メンバーのヴィンス・ニール、トミー・リー、ニッキー・シックスは、「変化は決して簡単なことではないが、健康上の問題からミックがバンドから引退するという決断を我々は受け入れます。何十年も強直性脊椎炎をコントロールしてきた彼を見てきましたし、彼は常に最大限の勇気と品を持ってやりくりしてくれました」と米ビルボードへの共同声明で述べた。

 「“もう十分だ”と言うことは、究極の勇気のある行動です。ミックのサウンドは、最初のリハーサルで彼がギターを弾いた瞬間から、モトリー・クルーを特徴付けました」と続け、「あとは、よく言われるように、ご存知の通りです。我々は彼の音楽的レガシーを称え続けます」と説明した。

 また、ミックの希望により、モトリー・クルーの2023年のワールド・ツアーを続行すると述べ、代役となるギタリストを明かした。「ミックの後任には間違いなく素晴らしいミュージシャンが必要で、我々の良き友人であるジョン・5が参加してくれることに感謝しています。ファンの皆さん、ツアーで会いましょう!」と声明を締めくくった。

 71歳のミック・マーズは、今後もモトリー・クルーのメンバーとして活動するが、痛みを伴う脊髄退化変性症状との生涯にわたる闘いのため、もうツアーには出られないと語っていた。

 引退のニュースは、現地時間10月26日に米バラエティ誌がモトリー・クルーの匿名の代理人の声明を引用して最初に報じた。「過去41年間、ヘヴィメタル・バンドのモトリー・クルーのオリジナル・メンバーでリード・ギタリストでもあるミック・マーズは、強直性脊椎炎(A.S.)との痛みを伴う闘病のため、今後バンドとのツアーを行うことができないと本日発表しました」とその代理人は説明した。「ミックはバンドのメンバーとして活動は続けますが、ツアーの過酷さにはもう対処できません。A.S.は激痛を伴い、徐々に悪化する病気で、脊椎に影響を及ぼします」と続けた。

 今回の発表は、モトリー・クルーとデフ・レパードがダブル・ヘッドライナー・ツアーで2023年2月から7月に中南米とヨーロッパを回ると明らかにしたわずか数日後に発表された。

 2014年にフェアウェル・ツアーを発表し、モトリー・クルーは2度とツアーをしないと言う拘束力のある誓約書に署名したが、今年の夏に大規模なスタジアム・ツアーを行った。デフ・レパード、ジョーン・ジェット、ポイズンと共に行った同ツアーは新型コロナウイルスのパンデミックにより何度も延期されたが、130万枚のチケットを売り上げ、1億7350万ドル(約254億円)の興行収入をもたらした。次のツアーは、来年2月18日のメキシコ・シティでキックオフし、7月16日のスコットランド・グラスゴー公演まで予定されている。

 ミック・マーズ(本名ロバート・ディール)は、2001年に出版されたバンドの自伝『ザ・ダート:モトリー・クルー自伝』の中で、A.S.に悩まされた辛い体験を記述しており、「体を回すたびに、腰が酷く痛み、まるで誰かが私の骨の中で花火に火をつけるような感じだった。医者に診てもらうお金もなかったから、いつものように(演奏)できるように、望み続けました。心の力で、痛みから解放されるように。しかし、悪化する一方だった」と綴っていた。また、彼は呼吸困難と激しい胃痛に襲われ、「全身がバラバラになりそうだった」とも書き記していた。

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