スポーツ紙記者は「この結果は必然とも言える」と手厳しい。

 「ベルギー代表のトーマス・フェルマーレンが昨季限りで退団し、センターバックが最大の補強ポイントだったのに、浦和レッズで出場機会を減らしていた槙野しか補強しなかった。志向するサッカーの方向性も見えてこない。イニエスタを中心としたメンバーで攻撃的なパスサッカーを標榜しているはずが、守備的戦術に定評があるロティ―ナを登用するなどかみ合っていない。吉田監督も3度目の監督就任になりますが、目立った実績を残しているわけではない。個々の選手の能力は高くても動きが連動せず、戦術がハマっていない期間が開幕からずっと続いている。これでは勝てません」

 J2に降格となれば、多くの主力選手がJ1のクラブに引き抜かれる事態は避けられない。イニエスタもJ2で現役続行を続けるか不透明だ。

 サッカー雑誌の編集者は「J2に一度落ちると、再び昇格するのは簡単ではない。東京ヴェルディ、ジェフユナイテッド千葉のようにJ1から降格後になかなか昇格できないクラブもあります。今はとにかく勝ち点が必要です。内容にこだわらずとにかく勝ち点3を積み上げるしかない」

 最近の試合ではロングボールを多用するなど、プライドをかなぐり捨て勝利をもぎ取ろうと必死だ。今月7日の天皇杯・準々決勝で鹿島アントアーズに0-1で敗れた。このままズルズル負け続けるわけにはいかない。「タレント軍団」はリーグ戦に向けて気持ちを切り替えて、意地を見せられるか。(梅宮昌宗)

※週刊朝日オンライン限定記事

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