大きく羽ばたいてほしいです
大きく羽ばたいてほしいです

 さて、9年連続でプレーオフ最終戦に進んだ松山英樹(30)は最終日に順位を落として11位でした。今シーズンは昨年10月に「ZOZOチャンピオンシップ」で優勝。今年1月の「ソニーオープン」に勝って、アジア勢のツアー最多勝に並ぶ8勝目。そのあとは3月に首から肩甲骨にかけての痛みが出たのを始めとして、けがを繰り返してしまいました。

 今月から始まる新シーズンが、アメリカでの10年目ですからね。ネジを締め直す、じゃないですけど、体のケアをきちんとして節目のシーズンに入ってもらいたいなと思います。

 英樹の言葉でひと安心したのは、リブゴルフに関して語ったところです。「まだまだやり残したことがあるから、行きません」と。彼の中で、いちばん日本のみなさんに伝えたい言葉だったんじゃないですかね。

 アジア勢トップに立つPGAツアー9勝目を楽しみにしたいと思います。そんなところでとどまらず、早く2桁の大台に乗せてほしい。そうする中で、またメジャーのカップを持つ英樹の姿が見たいです。

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

週刊朝日  2022年9月16日号

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