ゴルファーの丸山茂樹氏は、ルーキー選手や松山英樹選手など、ここ最近の活躍する選手について語る。
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国内男子ツアーの「Sansan KBCオーガスタ」(8月25~28日、福岡・芥屋GC)は、22歳のルーキー河本力(かわもとりき)がツアー初優勝を飾りました。
最終18番で決めれば優勝、外せばプレーオフという3.5メートルのバーディーパットを決めて、大泣きでしたね。アマチュア時代に2度、ツアー優勝に絡みながらも惜敗というのがあったので、そこの喜びが大きかったんじゃないですか?
身長183センチ、体重86キロと立派な体格で、ドライバーの平均飛距離は320ヤードを超えてツアートップ。ため息が出ちゃいますね。
最近の子はあまり感情を表現しなくなったと言われますけど、そうでもないんですかね。復活優勝のときに泣くのはよくありましたけど、初優勝でね。自分の中でとくに強く思うものがあったんじゃないでしょうか。
米PGAツアーのプレーオフ最終戦「ツアー選手権」(8月25~28日、ジョージア州アトランタのイーストレイクGC)は、ロリー・マキロイ(33)が6打差をひっくり返す圧巻の逆転優勝でした。
これでツアー通算22勝目ですか。2007年に現行の年間ポイントレースが始まってから、3度目の年間王者は初めてと。彼の場合は「安定力」でしょうね。
彼はプロになってから出た試合の半分でトップ10入りしてるそうですね。今シーズンは3勝で、ただ一人、4大メジャーすべてでトップ10ですもんね。もう、この時代の先駆者というか、トップオブトップの人と言うしかないですよ。
今回は初日の出だしからトリプルボギー、ボギー、バーディー、ボギー、バーディー、イーグルときての優勝ですからね。ちょっと生半可な力じゃないです。
マキロイは来年4月の「マスターズ」に生涯グランドスラム達成がかかるので、オーガスタでどんな戦いを見せてくれるのか楽しみですね。