まさかの放送拒否やバッシングも…ビー・ジーズ描く映画『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』より
まさかの放送拒否やバッシングも…ビー・ジーズ描く映画『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』より

 11月25日に公開される音楽ドキュメンタリー映画『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』では、半世紀を超える活動期間のなかでビー・ジーズが味わった3つの大きな危機と挫折が描かれている。

 ビー・ジーズは英国出身のバリーと双子の弟ロビンとモーリスのギブ3兄弟によるグループ。少年時代から音楽活動し、そのキャリアにおける全世界でのレコードセールスは実に2億枚以上。全英・米No.1ヒットは20曲、トップ10ヒットは70曲を誇る。タイトで透明感のあるスリー・パート・ハーモニーもトレードマークだ。映画『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』は、そんな名曲の数々を生み出し続けた3兄弟を描く音楽ドキュメンタリーとなる。

 1967年、オーストラリアからイギリスへと戻ったビー・ジーズは瞬く間にトップスターの仲間入りをする。しかし、突然の名声によってメンバー間に亀裂が生まれ、約2年間の活動休止に追い込まれる。

 その後、再結集した3人は、1970年に「ロンリー・デイズ」、翌年の「傷心の日々」と2曲連続で全米1位を獲得し、奇跡の復活を遂げる。だが、この頃からドラッグに頼り始め、音楽はマンネリ化。このままではダメだと感じた彼らはアメリカのマイアミへと拠点を移す。

 1975年、アメリカでの活動を本格化させた3人は、名曲「ジャイヴ・トーキン」を収めたアルバム『メイン・コース』を発表し、ファルセット・ボイスとスリー・パート・ハーモニーを確立。そして1977年11月、代表曲「ステイン・アライヴ」、「愛はきらめきの中に」、「恋のナイト・フィーバー」など5曲を収めた映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の2枚組サントラが4,000万セットを突破。24週連続全米No.1という驚異的なヒットを記録し、全世界で“フィーバー”を巻き起こす。

 だが、予期せぬディスコ音楽バッシングに晒され、標的にされたビー・ジーズはラジオ局ではオンエアを拒否されてしまうのだった。

 そんな時、歌姫バーブラ・ストライサンドから楽曲提供の依頼が舞い込む。1980年に3兄弟が提供した「ウーマン・イン・ラブ」、バリーとデュエットした「ギルティ」が大ヒットすると、その後も、ディオンヌ・ワーウィックの「ハート・ブレイカー」(82)、ダイアナ・ロスの「チェーン・リアクション」(85)、セリーヌ・ディオンには「イモータリティ」(98)を提供していく。

 強い絆で数々の障害を乗り越えてきたギブ3兄弟は、1987年に新境地を切り拓いたアルバム『ユー・ウィン・アゲイン』で全英No.1を獲得し、復活を遂げる。8つのグラミー賞に輝き、「ロックの殿堂」など5つの殿堂入りを果たしている唯一のグループでもあるビー・ジーズ。3兄弟の軌跡が描かれた『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』は11月25日より全国公開。

◎映画情報
『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』
11/25(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかにて公開
監督:フランク・マーシャル
製作:ナイジェル・シンクレア、ジーン・エルファント・フェスタ
脚本:マーク・モンロー
出演:バリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブ、アンディ・ギブ、エリック・クラプトン、ノエル・ギャラガー(オアシス)、ニック・ジョナス(ジョナス・ブラザーズ)、マーク・ロンソン、クリス・マーティン(コールドプレイ)、ジャスティン・ティンバーレイクほか

Photo credit:Barwood Films (Barbra Streisand)

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