新外交フォーラム代表の野口東秀氏も同様の見解だ。

「台湾の後に日本を訪問したペロシ氏が岸田首相と朝食を共にすることが明らかになると、中国大使館は『日中関係の政治的根幹は台湾問題にある』というメッセージをすぐに出すなど、台湾問題で相当、神経をとがらせている。3期目を目指す党大会を控えた習氏がこのタイミングで来日することはまずないし、仮に電撃来日ということがあるとしたら、日米間に楔を打ち込むことが使命となる。岸田首相がその選択をするとは思えない」(野口氏)。

 何ともお寒い記念日になりそうな、日中国交正常化50周年。だが、台湾有事になれば「即、日本有事を意味する」(前出の政府関係者)ことも忘れてはいけない。日本政府は米国と協調しつつも、中国との対話の窓口を閉じてはならない。

(本誌・村上新太郎)

※週刊朝日オンライン限定記事

暮らしとモノ班 for promotion
【フジロック独占中継も話題】Amazonプライム会員向け動画配信サービス「Prime Video」はどれくらい配信作品が充実している?最新ランキングでチェックしてみよう