
ワールドツアーを開催中のStray Kidsが、7月27日、国立代々木競技場第一体育館でライブを行った。その魅力に迫る。AERA2022年8月15-22日合併号の記事を紹介する。
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今年3月にリリースしたミニアルバム「ODDINARY」は米ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」で1位を獲得した。K-POP史上3組目の快挙を達成し、自身2度目となるワールドツアーを開催。7月27日、約1カ月ぶりに東京・国立代々木競技場第一体育館でライブを行った。
LEDを搭載した巨大な装置を使った大掛かりな演出の中、バンチャン、リノ、チャンビン、ヒョンジン、ハン、フィリックス、スンミン、アイエンの8人が登場した。
まずはツアー名にもなっている「ODDINARY」のリード曲「MANIAC」を披露。この曲のトレードマークでもあるフィリックスの低音ボイスが炸裂し、8人のマイクリレーによって、みるみる場内の熱狂が高まっていく。
■STAY、ただいま!!
Stray Kidsは作詞作曲のほとんどをバンチャン、チャンビン、ハンからなるプロデューサーユニット「3RACHA」が手掛ける。ビートが利いた先鋭的なサウンドと、ダンス、歌、ラップを一体化したパフォーマンスで、オーディエンスの心をつかんでいく様子が、会場の熱気から伝わってきた。
MCは誰もが認めるリーダー・バンチャンの「STAY(Stray Kidsのファンの呼称)、ただいま!!という挨拶(あいさつ)から始まった。メンバーそれぞれの「お久しぶりです!」もうれしい。フィリックスが「真夏の日差しのような熱い男」と自己紹介すると、メンバーから「熱い! 熱い!」とひやかされ、早速仲の良さが露わになり、オーディエンスの顔に笑顔が広がった。
ちなみに、前日の代々木公演からバンチャンのあだ名は“部長”になったそうで、度々メンバーから「部長!」と呼ばれていた。特にリノは気に入っていたのか、ことあるごとに「部長!」と呼びかけた。
そのバンチャンが、ヒョンジンの考案による、8人それぞれがリード付きの首輪につながれるという「Red Lights」のパフォーマンスを絶賛した。メンバーが口々に「天才!」と呼びかけると、ヒョンジンはノリノリで体を動かし、まんざらでもない様子だ。