車の移動が増えるゴールデンウィーク中は、真夏ほど暑くなくても、車の中での熱中症の危険性が高まります。きょう29日も東北や北陸を中心に最高気温が平年を大幅に上回っている所があります。
東北や北陸で季節外れの暑さ 青森や岩手で7月並みも
きょう29日は、上空の暖気やフェーン現象などの影響で、東北や北陸を中心に季節外れの暑さとなっています。
午後1時までの最高気温は、青森県三戸町で26.7℃、岩手県宮古市川井で26.2℃と、いずれも7月中旬並みの暑さとなっています。また、富山市で27.0℃(6月下旬並み)、金沢市26.0℃(6月下旬並み)などとなっています。このほか、関東~九州でも一部で25℃以上の夏日を観測しています。
車の移動が増える時期 車内の温度管理に注意
初夏の行楽シーズンは車の中の熱中症に注意が必要です。外気温がそれほど高くない日でも、直射日光の当たる場所に車を駐車すると、車内温度が上昇する場合があります。
2019年5月8日に屋外駐車場で実施した実験では、外気温が23.3℃〜24.4℃であったにもかかわらず、直射日光の当たる場所に駐車した車は、計測開始時25℃だった車内温度が約2時間後に、軽ワゴン車で39.9℃、大型SUVで46.5℃を観測しました。真夏に比べると車内温度は少し低くなっていますが、車内は高温になっていました。(日本自動車連盟:JAFユーザーテストより)
車内が高温になった場合、上の画像のように、窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気を出したら窓を閉め、内気循環にして冷やすことが最も効率的に車内を涼しくする方法と考えられます。
真夏でなくても油断は禁物です。短時間であっても、子どもやペットを車内に残して車から離れないようにしましょう。
ゴールデンウィーク中の気温は?
この先1週間も、全国的に最高気温が平年を上回る日がほとんどです。東北~九州では25℃くらいまで上がる所もあり、仙台市では4日(木)に夏日となる予想です。
日差しが多い日は、25℃に届かなくても車の中は暑くなりやすいです。上記の通り、車内の熱中症にはくれぐれもご注意ください。
また、晴れると体感温度が上がるため、屋外で長時間過ごす際は暑さ対策を心がけましょう。日陰でこまめに休憩したり、定期的に水分補給を行うなど、体調管理にお気をつけください。