スポーツ紙記者は榊原CEOの見解について、こう話す。

「正直モヤモヤしました。久保が『手加減せずにやるとRIZINに説明した』と言っていますが、1ラウンドで顔面にパンチを入れる素振りを全く見せていない。リアルファイトの認識はなかったように感じる。視聴者の疑問に答えるためにも、メディアと質疑応答形式の記者会見を開くべきだったと思います」

 テレビ関係者は「他の団体だったら、今回の件は永久追放、ライセンスはく奪になったと思います。RIZINはそこまでしないかなと思ったのですが、『処分なし』は驚きました。シバターを擁護しているとも取られかねない発言が聞かれたし、格闘技団体というよりエンターテイメントの集団だなと感じました。ただエンターテイメントはファンの支持を受け入れられてこそ成り立つ。スポンサーの理解を得られるかを含め、今年の大みそかに開催できる状況になるかどうか」と不安を口にする。

 既成概念にとらわれないマッチメークはRIZINの大きな魅力だ。ただ格闘技団体としての本質は見失ってはいけない。(神沢竜也)

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