「シバターの取っている戦法、戦術は、正直品性下劣だしモラルハザード」と批判したが、「でも本人に照れがない。スポーツマンシップにのっとる気もまったくない。プロの世界はスポーツマンシップにのっとって正々堂々という戦いばかりではない。他の競技でもそうです」と理解を示すような発言も。

 問題点として、選手管理を徹底することに言及。RIZINがファイターと交わす契約書で、試合前に選手同士が試合内容について事前にやりとりすることを禁じる規約がなかったこと説明した。今後は契約書を見直して対戦する選手やセコンド、関係者らが試合内容について直接話し合うことを禁ずるなどの規約を盛り込むことを報告した。

 RIZINが下したシバター、久保への最終結論は「処分なし」だった。

「シバターも久保も永久追放だという人もいます。久保は、久保という人格と人間性とファイターとしての尊厳と色んなものを持って大みそかを戦いました。シバターからすると、リングの中は、100%リアルファイトで戦っているわけです。久保だって100%の気持ちは作れないけれど、そこに台本も何もない戦いが繰り広げられた。多くの是正する部分はあるが、彼らを処分する考えはまったくないです」

 榊原CEOは、「これからも物議を醸すかもしないけど、RIZINは小さくまとまる気はないです」「これからも色々な形で話題性のあるカードを組む。100%リアルファイト、真剣勝負の中から生まれるドラマでみんなを魅了していけるように」と、今後のRIZINの展望についても語った。

 ネット上では、「RIZIN側もコンタクト取ってた内容や事実を知っていた以上、当事者のみを処分と言う訳にはいかず興行、団体存続が危ぶまれる事態になる。甘い判断と言わざるを得ない(原文ママ)」、「規定がなければ処分ができないということは、社会的には非常に妥当な見解です。その規定に問題があり、今後改定するとのことですので、対応としては順当だと思います。ただ、感情は別問題であって、ファンが離れることは防げないでしょう。規定が甘かった事で大きな損失を出してしまったという事だと思います(原文ママ)」など批判や苦言の声が殺到している。

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