放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回はJA全農いわての「いわて牛」を取り上げる。
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このまま抑え込めるのかもしれないという希望的観測は見事に打ち砕かれ、新型コロナウイルスの新規感染者数は急増の一途を辿っている。
テレビ局や各番組は、昨年末も忘年会を開けなかったうえ、3月末での終了が発表された多くの老舗番組スタッフは「打ち上げも行えないのか」と頭を抱えている状態だ。
スタッフだけではない。当該番組のMCも、打ち上げに代わる感謝の想いをカタチにすべく、早くもセレクトに動いている。
コロナ禍、大物芸能人がギフトに選んでいたのが高級和牛である。有り難いことに私も何度かいただいたが、御中元や御歳暮時、デパートのカタログギフトで目にするよりも遙かに高級なモノばかりで恐縮してしまった。
そんな和牛ギフトの中で注目を集めているのが『JA全農いわて』が「天津」の木村卓寛さんを応援団長に据えてPRしている「いわて牛」だ。“エロ詩吟”で一世を風靡した木村さんは昨年3月、単身で岩手へ。同8月からは家族も合流し、同9月には「いわて暮らしアンバサダー」に就任した。
兵庫県姫路市出身の木村さんがなぜ岩手にいるかというと、昨年4月から毎週土曜の午前『Go!Go!いわて』(岩手朝日テレビ)のMCをしているから。“住みます芸人”でもある後輩芸人「アンダーエイジ」と共に様々な角度から岩手を盛り上げている。
そんな木村さんは「いわて牛応援団長」にもなり、初となるテレビCMで、「いわて牛」をPR中だ。気になる女性と焼肉を楽しむ「彼女と焼肉」篇と、牛の飼育体験をする「ふれあい」篇は一部民放で2月末まで放送。JA全農いわてのYouTube公式チャンネルでもWeb限定版を含め、公開中だ。
岩手の自然に囲まれて育った高品質な牛肉は、東京食肉市場で開かれる「全国肉用牛枝肉共励会」で全国最多11回の日本一に輝いている。