ただ、落合前監督のやり方をそのまま踏襲しているわけでない。当時は「6勤1休」のハードな練習が話題になったが、今回のキャンプは4、9、14、21日と25日までに4度の休日が設定されている。立浪監督は「一日ちゃんと来る前に目標立てて、その目標終わったら帰っていいから。ダラダラ時間だけで練習するっていうのは嫌いなんで」と言い切っている。

「当時の選手たちは技術もさることながら、体も強かった。今の若手たちが同じ練習をしたら故障してしまう恐れがある。落合さんのやり方だけが正しいというわけではない。6勤は今キャンプで1度だけですが、朝から夕方までみっちり濃い練習をすれば体には相当負荷がかかります。近年は貧打で苦しんでいましたが、卓越した打撃理論を持つ中村紀洋打撃コーチの指導でガラッと変わる可能性もある。一番伸びしろを秘めたチームだと思います」(他球団のスコアラー)

 立浪新監督の下、厳しさを取り戻して強竜復活を目指す。(安西憲春)

[AERA最新号はこちら]