──晴明は、博雅の恋路を応援し、見守る役どころです。ご自身も誰かの恋愛相談に乗った経験はありますか?
あります。しかし、アドバイスはせずに、話を聞くことに徹します。相談とは、順序立てて人に話をすることで自分の頭の中を整理する時間だと思っています。
誰に相談したとしても、最終的に決めるのはその人自身です。自分で決めないと誰かのせいにしてしまうので、こうしたほうがいいのでは?というアドバイスはいらないと思っています。
僕はあまり誰かに相談せず、自分で決断することが多いです。占いや風水もそんなには気にしません。いいことだけは信じたいと思いますが(笑)。
◆人は自分の中に鬼を飼っている
──博雅の恋の相手である徳子姫は、心の奥底に潜む鬼に蝕まれています。この“鬼”については、どう解釈していますか?
その存在自体が目には見えずわからないから、鬼なのではないでしょうか。人の心に潜む鬼とは、人を羨む心、寂しさや、孤独なのかもしれません。それは現代にも通ずるものがあると思います。
無意識に人は自分の中に鬼を飼っていて、それが増幅することを自分ではコントロールできず、のまれる瞬間があるのだと思います。
──晴明と博雅のように、三宅さんにとっての“無二の友”は誰ですか?
滝沢(秀明さん)かな。かけがえのない人という意味では、ジャニー(喜多川)さんもそうでした。何があってもこの人は自分の味方だと感じられる人でした。
滝沢もそう感じているのではないかなと思います。お互いその存在の大切さを知っていて、その大切な人を失っている。そこも、彼のことを親友だと思える理由なのかもしれないです。相手が親友だと思っているかはわかりませんが(笑)。
──晴明姿のビジュアルが公開され、「美しすぎる」と話題に。若々しさや美しさを保つ秘訣は?
白湯を飲んで体温を上げる、乳酸菌飲料で腸の調子を整える、冬場は部屋をしっかり加湿して湿度を50%台に保つ、そんなことくらいです。