大阪市では1月末からハーシスの入力遅れで、宿泊療養を希望する人にも影響があったという。大阪市内在住のCさんは2月初旬に発症した。
「子供がいるので宿泊療養をしたい」と大阪府の窓口に電話をしたが、断られたという。
◆大阪府の危機管理室を直撃!
「保健所からハーシス入力されていないので、行政的には新型コロナウイルス感染者と確認できないので、要望には応えられないといわれました。私の場合は、発症直後に発熱、喉の痛みなどの症状が出て最も辛かった。一番大変な時、ハーシスに登録されていないことで宙ぶらりんに置かれ、コロナ陽性とあわせて二重のショックでした」(Cさん)
大阪府危機管理室災害対策課を取材すると、こう回答した。
「大阪府は1食あたり900円、3食2700円という予算です。大阪府がホテルと契約し、その金額の中に食事代が含まれている。国は1食1500円相当を負担しているということですが、大阪府の場合、経済的な問題から兵庫県や京都府とも話をして、この金額としました。3食ともホテルが業者を選定し、契約しています。食事がまずい、貧相だという声は宿泊療養者から直接、寄せられたこともあります。現物の写真なども確認し、そうした苦情があった際にはホテルに改善を申し入れている。今後もそういう声があれば、対応したい」
大阪府で宿泊療養者の食事問題は、以前からSNSに投稿されるなど拡散されていた。大阪府の吉村洋文知事も記者会見で、食事への不満が続出していることを認識。こう説明していた。
「(1食1500円の予算だったものを)1日当たり約2700円というのを上限としました。夕食を選べるメニューに変えていきます。僕のような、例えば若い年代であったら、たくさん食べたいという人もいますし、高齢者の方でちょっとこれは重たいというのであれば、改善されたメニューを選べるようにしたい」
1食分の差額は600円になるが、問題はないのか。