不登校Youtuber・ゆたぼん(SNSより)
不登校Youtuber・ゆたぼん(SNSより)
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 小学校に続き、中学校も通わないことを宣言した不登校YouTuber・ゆたぼんが21日に自身のYouTube動画を更新。ネット上で自身に対する誹謗中傷の書き込みに対し、裁判を起こして勝訴したことを報告した。

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 ゆたぼんと共演した福永活也弁護士は「示談でまとまったのもかなりあるんですけど、去年の末から今年に入って裁判でいくつか(判決が)出て、22万円の賠償金と33万円の賠償金が認められたというものがありました。これは示談でなくて判決で出ているので、裁判所がはっきりと司法判断として『違法行為です』って認定したものですね」と説明した。

 福永氏は「投稿一つに対して弁護士費用とかも含めて合計33万円なので。そこそこの金額じゃないですか。普通の一般の会社員の手取り金額とかに匹敵するような金額を投稿一つで賠償しなければいけないっていうのは誹謗中傷する側にとって良くない」と悪質な書き込みのデメリットを強調すると、ゆたぼんは「でもちょっと少ないですよね」と私見を述べ、「普通だったら20万~30万円って凄い金額じゃん!って感じなんですけど、でも俺は弁護士費用とかいっぱい払ってるじゃないですか」と複雑な表情を浮かべた。

 ゆたぼんは「ちょっと赤字になっちゃうんですけど、お金のためにやってることじゃなくて、ネットの誹謗中傷をなくすためにやっていることなんで、誹謗中傷がなくなればいいなと思うんですけど」強調した上で、「もうちょっと(賠償金が)多くてもいいんじゃないかなって思うんですよ。100万円ぐらいだったら誹謗中傷している奴らは『え!こんなの書き込んで100万円払うなら嫌だ』って言って誹謗中傷を辞める人も出てくる」と高額な賠償金が誹謗中傷の書き込みの抑止力になることを訴えた。

 福永弁護士も「誹謗中傷って表現の自由との境目が凄く難しいのであまり金額が上がりすぎると、逆にいい表現がなくなってしまうのは社会にとって良くないことであって」と語ったが、ゆたぼんの心情も理解している。「表現の自由を認めることは凄く大切なことではあるので、言われる側、傷つく側の保護をどこで線引きするかって非常に重要な問題。ただ今ゆたぼんにきている誹謗中傷って本当にこれ認める必要があるの?ってメチャメチャなものがある。そういうのはどんどん違法性を認定して高い賠償金を認めて言ってもいいと思う」と論じた。

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