――30年弱にわたってエンタメの世界で活動してきた。時代の変化をこう見る。
三宅:僕たちがデビューした当初と比べると、本当に時代は変わりました。SNSの普及もあって、受け取る側の方たちの選択肢が多種多様になりましたし、情報をより得やすくなりましたよね。例えば素晴らしいピアニストがいるとなった時に、昔ならCDを買ったり、コンサートに行ったりしないと、どんな才能なのかを知れなかった。でも、今はネットで簡単に見ることができる。やる気と才能があれば、誰もがチャンスを掴める時代なのだと思います。
ファンの存在が大きい
三宅:手のひらの中でこんなにたくさんのことが楽しめる時代になるなんて、20年前は考えられなかった。エンターテインメントだけではなく、人間関係の築き方も含めて多くのことが時代と共に変わっていく。アンテナを張って、そういう変化に順応できる人でありたいと思っています。
――芸能活動において、一番楽しさを感じる瞬間は「ファンとのコミュニケーション」だという。
三宅:一番大きいのは、支えてくださるファンの皆さんの存在です。そのファンの人たちとコミュニケーションを取れる場所が、一番自分らしくいられる場所です。僕にとってファンの方たちは本当に特別な存在です。そこにはファンの皆さんと僕にしか理解できないことがあります。実現できるはずのないことも、ファンの皆さんと一緒なら実現可能だと思えます。
(構成/ライター・小松香里)
※AERA 2022年2月28日号