吉川明子
暦の月日には暦注というものが割り振られている。干支（えと）、六曜（大安や仏滅など）、二十四節気（立春、夏至など）は今もなお日常と密接に関わっている。
干支は十干（甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸）と十二支（子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥）の組み合わせのこと。年、月、日、時間、方位などを表すために用いられている。
ちなみにこれらの年がすべて一巡するのに60年かかるので、数え年で61年目に還暦ということになる。
一粒万倍日や天赦日もこの干支によって定められている。
「暦では日の干支の組み合わせによってその日の吉凶を選び、これらを選日といいます。一粒万倍日も天赦日も選日の一つ。干支の組み合わせは毎年異なるので、これらの日も毎年変わります」（同）
前述の通り、一粒万倍日は「何かを始めるのに最適な日」なので、結婚にはぴったりの日ということになる。
「開業や開店、習い事を始めるのもいいですね。新しい財布を買う、使い始める、宝くじを買うなどお金にまつわることもおすすめ。逆にやってはいけないのは借金や人からものを借りること、人とのトラブルなど。マイナスな事柄も大きく膨らんでしまうからです」（同）
もう一つの天赦日も、「天が地上の万物の罪を赦す」日であるため、神様が応援してくれているようなもの。そのため、一粒万倍日と同様に新しいことを始めるのに最適で、障害が少なくなることが期待できるという。
「天赦日も一粒万倍日と同じく、新しいことを始める、金運アップにつながりそうな行いに最適。逆に退職や閉業、借金、ギャンブルはおすすめしません」（同）
芸能人がこの日に結婚するのも納得できる。
「芸能の仕事は不安定なので、験（げん）を担ぐということに一般の人よりかなり敏感なところがあります。一粒万倍日に結婚するのもその一環と思われます」（山田さん）
最近、一粒万倍日×天赦日、一粒万倍日×大安といったダブルの組み合わせの日に必ずと言っていいほど芸能人が結婚の発表をしているため、今後もこれらの日にビッグニュースが舞い込む可能性が高いと言える。
山田美保子
ラリー遠田
石井志昂
中西正男
