総合格闘技エンターテインメントBreakingDown(ブレイキングダウン)の第4回大会が今月21日に開催される。試合は「1分1ラウンド」。喧嘩自慢の素人や、格闘技経験がある選手など応募者の経歴は様々だ、総合格闘家でユーチューバーの朝倉未来が同イベントのスペシャルアドバイザー、同じく総合格闘家でユーチューバーの弟・朝倉海がアドバイザーを務める。オーディションの様子は未来のYouTubeチャンネルで見られ、注目度は高い。前編、中編、後編の3回のオーディション編で動画再生回数1000万回を突破。16日から募集した 同イベント初の会場観覧席は即完売で、ABEMA PPV ONLINE LIVE チケットの販売数も過去最多を更新しているという。 

 なぜ、「素人の殴り合い」がここまで人気を呼ぶのだろうか。

「かつてTBS系列で放送されたバラエティー番組『ガチンコ』の企画『ガチンコファイトクラブ』に似ていますね。戦う選手の個性が際立っていて何をするか予測できない。正直、強さは二の次だと思います。格闘技ファンから見ればハイレベルな戦いとは言えませんが、オーディションの時点から各選手のストーリーを作り上げて試合で激突して盛り上がる。視聴者が求める需要にマッチするんでしようね」(テレビ関係者)

 オーディションでは血の気の多い若者たちが自らの強さを誇示する。武器を持った相手10人と対峙し、「1人で全員をぶっ倒した」と豪語する23歳の男性も。同じ組で面談を受けた日本拳法経験者とケージで対戦することになり、男性は左フック一発でKOされた。別の組ではボクシング歴4年と名乗る男性が、別のボクシング経験者のシャドーボクシングを見て「たいしたことないっすね」と吐き捨て、自身もシャドーボクシングでアピール。その場で戦うことになったが、クリーンヒットを顔面に何発も浴びて顔面が血まみれになり、「ボクシング4年、嘘っす。どうしても出たくて。初心者なんですけど、経験者はつぇーなって。全然思ったようにうまくいかなくて。生意気言ってすみませんでした。楽しかったです」とコメントして笑いが起こった。

 参加するのは素人だけではない。「アウトローのカリスマ」の異名を持つ瓜田純士、アイドルグループ「EE JUMP」の元メンバーで、今年2月に20年ぶりの芸能界復帰を宣言した後藤祐樹、「青汁王子」こと実業家の三崎優太氏らも参加する。元迷惑系YouTuberのへずまりゅうも乱入した。

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へずまりゅうに大けがのリスクも