これから息子も新学期で、慣れるまで大変な時期になりますからね。子どもと家族のことを考えて、夜もしっかりと寝て、息子とハッピーな気持ちで朝起きて、と当たり前のことを当たり前にできるようになりたいと思いました。
こういうことを言うと「子どものためにすばらしい」とか「すごい」とか言ってもらえますが、そんなものでも何でもなくて、親として子どもの幸せを第一に考えて行動したいという、自分にとっては当たり前の考えなんだと思います。
私の価値観として、息子は、何よりも守っていくものだと思っています。自分が傷ついても、大変でも、守らないといけない存在。自分よりも息子のほうが大事というのが大前提にあります。それは結婚したときから、子どもを妊娠したときからの覚悟のようなもので、それはママとして、というよりも、私が一人の人間としてそうなのだと考えています。
疲れていてつい厳しく怒ってしまったとしても、しっかりと「聞いてくれてありがとう」とか「大好きだよ」ということは言うようにしています。夫婦げんかも、その場でどんなにプチンと来ても、息子の前では絶対にしないようにしています。息子が寝たあとに話し合っていますね。親のことで子どもが不幸せを感じるようなことないようにしています。子どもには当たり前に幸せになる権利があることを一番に考えています。
私の母もそういうことをしっかりとやっている人でした。私たち子どもの前では辛い顔はしませんでしたし、否定されたこともないですし、怒ったときも「あなたのことが好きなんだよ」と言ってくれましたし。そのお陰で私ものびのびて過ごしてこれたました。
子どもがこれから大人になって、結婚して、子どもできるかもしれない。息子にとっての一番の鏡は、私とryuchellなんですよね。子どもには、大切なものを当たり前のように大切できる人になってほしいですね。
(構成/AERA dot.編集部・吉崎洋夫)